2ヶ月連続で名古屋港に行くとは思っておりませんでしたが、前エントリーの通り、寄神建設の4100トン吊り起重機船「海翔」が弥富埠頭にやってきましたので、様子を窺ってまいりました。
今回の荷物は、ライブカメラやニュースを見る限り、川崎重工業がボーイング787の部品製造を行なうため、名古屋で建設を進めている新工場に設置する「焼成炉」という設備のようです。上の画像は、和歌山県の潮岬ら設置された海上保安庁のライブカメラに映った輸送中の焼成炉です。
川崎重工、世界最大級となるオートクレーブが完成…B787の増産に対応 http://response.jp/article/2014/09/16/232571.html
また、YouTubeにアップされている動画では、東播磨港での台船への積み出し時にも、「海翔」が使用されていることが確認できます。
さて、私が現場である弥富埠頭に着いたのは9月16日の朝8時台。到着時に見た「海翔」の姿は…
しばし眺めて、満足したら新幹線を早めて帰ろうかと思い、半ば諦めモードで埠頭をぶらぶらとしていましたが、ちょっと離れた場所から「海翔」を見返すと…
おや? 何かがワイヤーと繋がっているではありませんか。「海翔」のパワーを考えたら、あまりに小さな荷物。先程の場所からは、産廃の山が邪魔をして、見えなかったようです。
慌てて戻ると、産廃の陰に円筒形の物体が陸揚げされていました。ライブカメラやニュースで見た焼成炉とは、全く違うスタイルをしています。これはガスタンクか何かでしょうか? 既に焼成炉は陸揚げ済みで、この物体の荷揚げは、名古屋に来たついでの作業かもしれません。
タクシーで対岸の飛島埠頭に向かい、後ろから「海翔」を確認。右側にある白いタンクが、先程荷揚げされたものですが、何やらまたワイヤーが繋がっています。
「海翔」の真下にいる貨物船「十三久喜丸」が運んできたようです。
陸揚げ後は、2本並べて待機状態に。周辺の設備と比較しても、このタンクは相当な大きさがあるとは思うのですが、「海翔」が吊り上げる物件としては、やたらと小ぢんまりしてる印象を受けます。実際は、とてつもなく重い代物なのかもしれませんが…。
今回もタイムラプス撮影をしてみましたが、動きがとにかく小さいので、あまり面白みは無いかもしれません。下の方でちょこまかと動くユンボがかわいいです。