先日、寄神建設の「海翔」が、福岡県の田野浦まで曳航されるという情報は、当ブログでも紹介させていただきましたが、その後、田野浦で数日間の停泊をした後、どこへ向かったのかは全くわからない状況でした。MICSにも、それらしい情報はありません。
行方不明の「海翔」を探すべく、曳航していたタグボート「どうかい」のAIS情報を時折チェックしていましたところ、目的地が韓国の群山(グンサン)であることがわかりました。いったい何を…?
そして今日、なんとなしにAISサービスの「Vessel Finder」で「どうかい」の現在地を確認したところ、何やら建設中と思しき橋梁の近くに、他の曳航船と共に働いているではないですか。
挨拶程度の韓国語知識しか無く、もちろんハングルも読めない状況ではありましたが、この建設中の橋が「群長大橋(군장대교)」という名前であることは、なんとか判明しました。群山と対岸の長項(チャンハン)という町を結ぶから、この名前のようです。
どうやって発音するのかもわからない「군장대교」の文字列で、とりあえず検索してみましたら、現地ではそれなりに大きなニュースになっていたようで、聯合ニュースでも取り上げられていました。
<카메라뉴스> 모습 드러낸 군장대교 닐센아치교(聯合ニュース)
機械翻訳:<カメラニュース>姿現した群長大橋ニールセンアーチ橋
また、News is() というニュースサイトの記事によりますと、「海翔」が吊っているアーチ部分は3200tの重さがあり、14kmも離れた場所から吊り上げて移動してきたようです(SNSなどを探せば、もっと写真が見つかるかもしれません)。開通は2015年末を予定していたようですが、遅れが見込まれるとのこと。
大役を終えた「海翔」が日本に帰航するのはいつになるのでしょうか。台風が2つも近づいているため、しばらくは韓国で足止めでしょうか…。
那覇に赴く予定の「洋翔」も、現在、山口県の徳山で足止めされているようです。
この時期の起重機船作業は、台風との戦いですね。